バスケとの出会いと、部活動への憧れ
今週のはてなブログお題が「部活」ということで、私の中高時代の部活動について振り返ってみたいと思います。
中学から高校にかけて部活動はいくつか経験しましたが、一番熱中したのは中学時代のバスケットボール部です。今でこそ「運動してるの?」と聞かれると「全く…」と答えるばかりの私ですが、当時は毎日汗水垂らしてボールを追いかけていました。
私は決して運動音痴ではありませんでした。小学生の頃から遊びでバスケットボールに親しみ、他のスポーツもいくつか経験していました。しかし、テレビで見るバスケの試合や、少し年上の先輩たちが体育館で躍動している姿が、当時の私にはとても格好良く見えたのです。「私もあんな風にシュートを決めたい!」「ドリブルで相手を抜き去ってみたい!」そんな漠然とした気持ちで、私はバスケ部の門を叩きました。
しかし、現実は甘くありませんでした。私が入部した中学校のバスケ部は、市内でもそれなりに名の知れた強豪校。遊びでバスケをしていたとはいえ、部活動としての練習は想像以上にハードで、周りのレベルについていくのが精一杯でした。入部当初はボールが思うように扱えず、ドリブル中に転んだり、パスが味方ではなくあらぬ方向へ飛んでいったり…。「私、本当にバスケがしたいのかな?」と自問自答する日々もありました。
それでも、辞めずに3年間続けられたのは、やはりバスケが好きだったからだと思います。そして、同期や先輩、後輩たちとの毎日の練習が、何よりも楽しかったからです。辛い練習も、みんなと一緒だから乗り越えられました。
補欠から見えたバスケの奥深さ 〜本番に弱い私の葛藤〜
中学3年間、バスケ部に所属しましたが、私は一度もスタメンやAチームに選ばれることはありませんでした。常にBチームで、試合に出場する機会も限られていました。悔しくなかったと言えば嘘になりますが、それ以上に、自分の実力不足を痛感する日々でした。
特に私の最大の課題は、「本番に弱い」ことでした。
普段の練習では、「え、今のシュート入るの!?」と自分でも驚くようなロングシュートが決まったり、練習試合では意外なプレーが成功したりと、それなりに活躍できる場面もありました。チームメイトや先生からも「〇〇、今の良かったぞ!」「やればできるじゃないか」なんて声をかけてもらえることもあって、その瞬間は本当に嬉しかったんです。
でも、本当の公式戦になると、まるで別人になってしまうのです。
手が震えてパスが乱れたり、簡単なレイアップシュートを外したり、得意なはずのドリブルもぎこちなくなって、すぐにボールを奪われてしまったり…。練習でできていたことが、試合になると途端にできなくなる。頭では分かっているのに、体が言うことを聞かない。そんな感覚でした。
「よし、今度こそは!」と意気込んで試合に臨んでも、緊張でガチガチになってしまい、結局、自分の実力を全く発揮できないままベンチに戻る。そんなことの繰り返しでした。
まるで、練習で積み上げてきたものが、本番のプレッシャーという目に見えない壁に阻まれて、霧のように消えてしまうかのようでした。
顧問の先生からは「お前は練習番長だな」と苦笑いされることもありました。その言葉は、まさに当時の私を的確に表していました。練習ではそれなりに動けるのに、肝心な試合では何もできない。そんな自分が情けなくて、何度も落ち込みました。
それでも、ベンチから見る試合は、私にとって多くの学びを与えてくれました。
スタメンの選手たちが、練習では見せないような集中力でプレーしている姿。チームが苦しい状況の時、誰かが声を張り上げて仲間を鼓舞する姿。そして、勝利に向かって全員で必死に食らいつく姿。コートの外から見ていると、バスケは単に技術を競うだけでなく、精神力やチームワークがどれほど重要かを痛感させられました。
私は試合に出る機会は少なかったですが、それでもチームの一員として、ボール拾いやベンチでの声援、そして試合中はタイマーを担当するなど、自分にできることを精一杯やりました。チームが勝利したときの喜びは、たとえ自分が活躍していなくても、心から嬉しいものでした。
この「本番に弱い」という性質は、実は今でも私の中に根強く残っています。仕事でのプレゼンや、何か新しいことに挑戦しようとする時、「また失敗するんじゃないか」「上手くいかなかったらどうしよう」という不安が頭をよぎり、なかなか本領を発揮できないことがあります。
でも、中学時代のバスケ部での経験は、そんな自分と向き合うきっかけを与えてくれました。完璧でなくても、今できることを精一杯やることの大切さ。そして、一人で抱え込まず、仲間と協力することの重要性。これらは、あの頃の私がバスケ部で学んだ、かけがえのない教訓です。
高校での短いバドミントン部と、運動から遠ざかった日々
中学を卒業し、高校に入学してからも私は運動部に所属しました。今度はバドミントン部です。バスケとは全く違う競技ですが、中学でろくに活躍できなかった反動か、「今度は個人競技で頑張ってみようかな」という気持ちがありました。
しかし、バドミントン部にいたのはたったの3か月ほど。あまり長くは続きませんでした。
理由はいくつかあります。一つは、中学のバスケ部ほど熱中できなかったこと。もう一つは、高校に入学したばかりで、新しい環境や友人関係に慣れるのに精一杯で、部活動にまでなかなか気持ちが向かなかったことです。そして何より、中学バスケ部で感じたような「仲間との一体感」を、当時のバドミントン部ではあまり感じられなかった、というのも正直なところです。
結局、3か月でバドミントン部を退部し、それ以降、私は本格的な運動から遠ざかってしまいました。
高校卒業後、大学、そして社会人となり、運動をする機会はめっきり減りました。学生時代はあんなに毎日体を動かしていたのに、今では階段を上るだけで息が上がったり、少し走っただけで筋肉痛になったりすることも珍しくありません。
「昔はバスケしてたんだよ」と話すと、「え、意外!」と驚かれることも多々あります。それほどまでに、現在の私は運動とは無縁の生活を送っています。
社会人の運動事情:皆さんはどうしていますか?
さて、ここからは私自身の話から少し離れて、読者の皆さんに問いかけてみたいと思います。
社会人の皆さん、運動ってどうしてますか?
私の周りの社会人を見ても、運動を習慣にしている人とそうでない人に二極化しているように感じます。
運動習慣がある人のパターン
- ジム通い: 定期的にスポーツジムに通い、筋力トレーニングや有酸素運動を行っている人が多いです。会社の福利厚生でジムの割引があったり、職場の近くにジムがあったりすると続けやすいようです。
- ランニング・ウォーキング: 早朝や仕事終わりに公園や自宅周辺を走ったり歩いたりする人もいます。手軽に始められるのが魅力ですね。
- 社会人サークル・クラブ: 学生時代の経験を活かして、バスケ、フットサル、バドミントンなどの社会人サークルに入っている人もいます。運動不足解消だけでなく、新しいコミュニティでの交流も目的としているようです。
- 通勤・通学時の工夫: 一駅手前で降りて歩いたり、エスカレーターではなく階段を使ったりと、日常生活の中で運動を取り入れている人もいます。
- オンラインフィットネス: 最近増えているのが、自宅でできるオンラインフィットネス。ヨガや筋トレなど、多様なプログラムを自分のペースでできるのが人気です。
運動習慣がない人のパターン
- 「時間がない」が口癖: 仕事が忙しく、運動する時間がないと感じている人が大半です。私もまさにこれです。
- 「疲れていてそれどころじゃない」: 仕事でクタクタになり、帰宅後は休むことで精一杯という人も多いでしょう。
- 「何から始めていいか分からない」: 運動しようと思っても、具体的に何をすればいいか分からず、結局行動に移せないパターン。
- 「続かない」: 一度始めても、三日坊主で終わってしまう人も少なくありません。モチベーションの維持が難しいと感じているようです。
かくいう私も、完全に「運動習慣がない人」のパターンに当てはまります。「運動しなきゃなー」とは常に思っているのですが、なかなか重い腰が上がりません。
学生時代にバスケであれだけ動いていたのが嘘のようです。でも、やはり体を動かすことの重要性は感じています。健康のため、ストレス解消のため、そして何より、あの頃のように汗を流してスッキリしたいという気持ちも、心のどこかにはあります。
まとめ|部活動で得た経験と、これからの私
- 中学バスケ部で「本番に弱い」自分と向き合う経験
- 練習での努力と、試合での成果のギャップに悩むも、チームワークの大切さを学ぶ
- 社会人になって運動習慣が減り、健康への意識が高まる
- 「時間がない」「疲れている」を言い訳にせず、できることから運動を取り入れたい
中学時代のバスケ部での経験は、私にとって本当に貴重なものでした。たとえスタメンでなくても、試合で活躍できなくても、「本番に弱い」という自分の特性に気づき、それとどう向き合うかを考えるきっかけを与えてくれました。
そして、何よりも、目標に向かって仲間と協力し、喜びや悔しさを分かち合うことの尊さを教えてくれたのは、あの3年間だったと思います。
今では運動から遠ざかっていますが、この記事を書きながら、もう一度体を動かしてみようかな、という気持ちが少しずつ湧いてきました。まずは、無理のない範囲で、ウォーキングから始めてみるのも良いかもしれません。
社会人の皆さんの中にも、「昔は運動してたんだけどな…」とか、「運動しなきゃと思ってるけどなかなか…」と感じている方がいるのではないでしょうか。もし良い運動方法や、継続の秘訣があれば、ぜひ教えてくださいね!
学生時代の部活動は、単に競技力を高めるだけでなく、人としての成長の場でもありました。あの頃の経験が、今の私を形作っている一部であることは間違いありません。
これからも、あの時バスケ部で培った「諦めない気持ち」を胸に、様々なことに挑戦していきたいです。そしていつか、またコートの上でボールを追いかける日が来たら、その時はきっと、もう少し「本番に強い」自分になっていることを願って。