「高配当株に投資したいけど、どれを選べばいいの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は筆者が実際に注目しているおすすめの高配当銘柄を3つ紹介します。
安定感、成長性、そして買いやすさ。それぞれに魅力があるので、自分の投資スタイルに合った銘柄を見つけてみてください!
三菱HCキャピタル(8593)|連続増配×安定した成長力
三菱グループのリース大手「三菱HCキャピタル」は、毎年のように配当を増やしている連続増配企業。
株価もじわじわと上昇しており、長期保有にぴったりです。
- 株価:984円(2025年6月現在)
- 配当利回り:約4.88%
- 年間配当金:48円
- 株価も安定+成長傾向
- リース業という堅実なビジネスモデル
2025年3月期第1四半期で営業利益・経常利益ともに増加。ROE・ROAも安定しており、自己資本比率も約12%。
大きくは跳ねませんが、安心して持ち続けられる銘柄です。
住友化学(4005)|割安感あり!今が買い時かも?
化学業界の老舗「住友化学」は、高配当ながら株価が最近落ち込んでいることもあり、割安感が際立っています。
- 株価:281.1円(2025年6月現在)
- 配当利回り:約6.76%
- 年間配当金:19円
- 株価は低迷中=購入チャンス
- 長期目線での回復が期待される
2025年3月期予想は営業利益が赤字転落から回復見込み。ただし化学品価格の低迷が継続的なリスク。
「安く買って、配当をもらいながら回復を待つ」という投資スタイルに向いています。
クミアイ化学工業(4996)|農薬×グローバル展開で堅調な成長
農薬・化学薬品を中心に事業を展開する「クミアイ化学工業」は、世界の医薬・農業企業とも関わりが深い企業。
- 株価:884円(2025年6月現在)
- 配当利回り:約4.52%
- 年間配当金:40円
- 連続増配中&業績も堅調
- 海外事業の拡大が期待される
農薬事業が好調で海外売上が拡大傾向。為替影響も利益にプラス。2025年3月期も増収増益の見込み。
日本の農業だけでなく、グローバル視点で安定収益が見込めるのが強みです。
まとめ|高配当株は“安心して持てる”がカギ!
今回紹介した3銘柄は、いずれも「配当が魅力的で長期保有に向く」という共通点があります。
銘柄名 | 配当利回り | ポイント |
---|---|---|
三菱HCキャピタル | 約4.88% | 増配&安定成長 |
住友化学 | 約6.76% | 割安感&回復期待 |
クミアイ化学工業 | 約4.52% | 連続増配&海外展開 |
高配当株は、配当収入を得ながらじっくり資産形成をしたい方におすすめ。
ぜひ、自分の投資スタイルに合った銘柄選びの参考にしてみてください!
高配当株投資のポイントと注意点
高配当株は、配当利回りの高さだけで飛びつくのではなく、以下のような指標や要素を見極めることが重要です。
- 配当性向:企業が利益の何%を配当に回しているかを示す指標。70%以上が続いている場合は、減配リスクが高まります。
- 業績の安定性:毎年の売上・利益に大きな変動がないか。赤字決算が多い企業は配当維持が難しくなる可能性があります。
- キャッシュフロー:営業キャッシュフローがしっかりしているか。配当原資の健全性を示します。
たとえば、三菱HCキャピタルはリース契約を安定的に積み上げるビジネスモデルで、収益とキャッシュフローが読みやすい点が評価されています。一方、住友化学は原材料価格や需給バランスに業績が左右されやすいため、景気敏感株として注意が必要です。
また、クミアイ化学のようにグローバル展開している企業は、為替の影響を受けやすい反面、国内市場の縮小リスクを抑えることができます。特に農業関連は世界的な人口増加と食料需要の高まりから、長期視点での安定成長が期待される分野です。
初心者が避けたい落とし穴
高配当株投資を始めたばかりの方は、以下の点に気をつけましょう:
- 減配・無配のリスク:高すぎる配当利回りは、業績悪化による減配の前触れであることも。
- 倒産リスク:財務が悪化している企業が無理に高配当を維持しているケースもあります。
- 税金と手数料:配当には約20%の税金がかかり、証券口座によっては手数料も差が出ます。
長期で安心して資産形成を進めるには、配当だけでなく「事業内容の健全性」や「中長期の成長性」を見る習慣が大切です。